【必見!】誰もが一度は読む オススメ漫画 まとめ

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【どんなキャラクターもかっこいい!】いま読んでおきたい、長編大冒険漫画 まとめ

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GWに入りましたね。
1週間ほどの休みの間は自宅や実家でお過ごしですか?
もしくはお仕事の方もいますよね?

そんなアナタにオススメする。
ココロ踊る 冒険やファンタジー漫画をまとめてみました。

 

 

1、ONE PIECE


 

ONE PIECE』は、尾田栄一郎による日本の少年漫画。

海賊となった少年モンキー・D・ルフィを主人公とする、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を巡る海洋冒険ロマン。

夢への冒険・仲間たちとの友情といったテーマを前面に掲げ、バトルやギャグシーン、感動エピソードをメインとする少年漫画の王道を行く物語として国民的人気を博している。また、深く練り込まれた壮大な世界観・巧緻な設定のストーリーも特徴。

2016年4月現在、単行本は第81巻まで刊行されており、『週刊少年ジャンプ』では『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(1976年連載開始)に次ぐ長期連載となっている。第76巻時点で、国内累計発行部数は日本の漫画では最高となる3億2000万部を突破している(全世界で3億2000万部という報道もある)。また、第67巻は初版発行部数405万部、第66巻は初動週間売上227万5000部[8]の国内出版史上最高記録を樹立するなど、出版の国内最高記録をいくつも保持している。2015年6月15日、「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定された。

本作とともに長年ジャンプの看板作品であった『NARUTO -ナルト-』同様、海外での人気も高く、海外では翻訳版が35以上の国と地域で販売されており、海外でのコミックス累計発行部数は6000万部を突破している(2014年12月時点)。

1999年よりテレビアニメがフジテレビ系列で放送されており、東映アニメーション製作のアニメ作品としては最長のロングラン作品になっている(詳細はONE PIECE (アニメ)を参照)。2010年以降、多くの企業とのコラボ企画が実施され、全国各地で様々なイベントが行われている。

 

あらすじ
かつてこの世の全てを手に入れた〝海賊王〟ゴールド・ロジャー。彼が遺した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐり、幾多の海賊達が覇権を賭けて争う「大海賊時代」が到来した。「東の海(イーストブルー)」のフーシャ村に住む少年モンキー・D・ルフィは、村に滞在していた海賊〝赤髪のシャンクス〟と親しくなり、海賊への憧れを募らせる。ある日ルフィは「ゴムゴムの実」という悪魔の実を食べ、一生泳げない体になる代わりに、全身が伸び縮みするゴム人間となった。それからしばらくして、ルフィはシャンクスを貶める山賊たちから怒りを買い、海に投げ込まれてしまう。溺れかけ、巨大魚に食われそうになったルフィを、シャンクスは片腕を犠牲にして助け出した。ルフィは、村を去る間際のシャンクスから、トレードマークの麦わら帽子を託され、将来立派な海賊になって再会することを約束する。

東の海編
・冒険の始まり
シャンクスとの別れから10年後、エースやサボたちとの修行を重ね17歳になったルフィは、海賊王を目指してフーシャ村を旅立つ。旅立ち直後にいきなり遭難し竜巻に巻き込まれたルフィは、海軍に入ることを夢見る少年コビーと出会う。ルフィは女海賊アルビダを倒し、コビーを海賊船の雑用係から解き放つ。ルフィとコビーは海軍基地の町「シェルズタウン」に到着する。「海賊狩り」の異名を持つ悪名高い賞金稼ぎロロノア・ゾロが海軍に捕らえられていることを知ったルフィは、海軍基地に乗り込み、ゾロを救い出す。三刀流の剣士ゾロは、圧政を振るう海軍大佐モーガンをルフィと共に倒し、ルフィの最初の仲間となる。二人はコビーと別れ、世界中の海賊が集まる海「偉大なる航路(グランドライン)」を目指す。
・オレンジの町編
ゾロを仲間に加えたルフィは、次に訪れた「オレンジの町」で、海賊専門の泥棒ナミと出会う。ナミが優れた航海術を持つと知り、ルフィは彼女を仲間に誘う。ナミは海賊になることを拒絶するが、二人は互いの目的のために手を組むことになる。ルフィとゾロは、町を荒らす海賊〝道化のバギー〟から「偉大なる航路」の海図を奪うため、バギー海賊団に戦いを挑む。ルフィは、自分と同じ悪魔の実の能力者であるバギー相手に勝利を収め、町を後にする。
・シロップ村編
船を求め立ち寄った「シロップ村」で、ルフィはウソつきの少年ウソップと出会う。ウソップは、シャンクスの部下ヤソップの息子であった。ルフィ達は村の富豪の娘カヤの屋敷を訪れるが、執事クラハドールに追い返される。しかしルフィとウソップはしばらくして、クラハドールがかつて処刑されたはずの海賊〝キャプテン・クロ〟であることを知ってしまう。クロは自分の海賊団に村を襲わせ、カヤを殺して財産を手に入れようと企んでいた。ルフィ達はウソップと共にクロネコ海賊団を迎え撃ち、クロの計画を阻止する。ルフィ達は、新たに狙撃手ウソップを仲間に加え、さらにカヤから海賊船「ゴーイングメリー号」を譲り受ける。
・バラティエ編
航海に欠かせない海のコックを仲間に加えるため、ルフィ達は海上レストラン「バラティエ」に向かう。そこで副料理長にして凄腕の料理人・サンジと出会い、ルフィは彼を仲間に引きこむことを決意する。その時、東の海の覇者と言われる海賊艦隊提督〝首領・クリーク〟が現われ、バラティエの乗っ取りを宣言する。さらに、ゾロが目標とする世界最強の剣士〝鷹の目のミホーク〟が現れる。ゾロはミホークに戦いを挑むが、全く歯が立たずに敗れ去ってしまう。ミホークが去った後もクリーク海賊団との戦いは続く。ルフィは数々の兵器を繰り出すクリークとの激闘を制し、新たに料理人サンジを仲間に加える。
・アーロンパーク編
ルフィ達は、クリーク海賊団との戦闘の最中行方をくらましたナミを追い、コノミ諸島「ココヤシ村」に上陸する。そこは、魚人の海賊アーロンが支配する土地であった。さらに、ナミがアーロン一味の幹部であるという事実が判明するが、その裏にはナミの悲壮な決意があった。ナミの想いを知ったルフィ達は、ナミを救うため、アーロン一味の根城「アーロンパーク」に殴り込む。ルフィはアーロンと激戦を繰り広げ、怒りの一撃でアーロンパークもろとも彼を倒す。島はアーロン一味の支配から解放され、航海士ナミが正式に仲間に加わった。
・ローグタウン編
東の海の大物海賊達を次々に打ち破ったルフィの情報は海軍にも伝わり、ルフィには東の海最高となる3000万ベリーの懸賞金が懸けられる。「偉大なる航路」入りを目前に控えたルフィ達「麦わらの一味」は、かつて海賊王ロジャーが処刑された町「ローグタウン」に立ち寄る。そこでは、ルフィへの復讐を狙うバギー、そして悪魔の実を食べ生まれ変わったアルビダが待ち構えていた。ルフィは海賊王の処刑台でバギーに処刑されそうになるが、奇跡のような落雷に救われる。ルフィ達は町を治める海軍大佐スモーカーを振り切り、いよいよ「偉大なる航路」に進出すべく、「リヴァース・マウンテン」を駆け登る。

アラバスタ編
・偉大なる航路突入
麦わらの一味はついに「偉大なる航路」に突入する。リヴァース・マウンテンを降りた場所にある「双子岬」で、仲間の帰還を待ち続けるクジラ・ラブーンと出会う。ルフィはラブーンと、「偉大なる航路」一周後に再戦する約束を交わす。ルフィ達は、最初の島「サボテン島」の町「ウイスキーピーク」で大歓迎を受ける。だがその町は、秘密犯罪会社「バロックワークス」(B・W)の社員である賞金稼ぎ達の巣であった。そこで一味は、B・Wエージェントの一人の正体が、「偉大なる航路」にある大国「アラバスタ王国」の王女ネフェルタリ・ビビであると知る。B・Wに潜入していた彼女から、ルフィ達はB・Wによるアラバスタ王国乗っ取り計画を知る。ビビを一行に加えた麦わらの一味は、B・Wからの追手を振り切りつつ、計画を阻止すべく一路アラバスタを目指す。
・リトルガーデン編
ウイスキーピークを出港したルフィ達は、ジャングルの中で恐竜達が生きる太古の島「リトルガーデン」に上陸する。ルフィ達はその島で、巨人族の二人の戦士・ドリーとブロギーに出会う。彼らは「誇り」を守るため、100年間も決闘を続けてきたという。だがその決闘が、B・Wからの追手による卑劣な策略で邪魔される。ルフィ達はB・Wエージェントにして姑息な美術家・Mr.3らを破り、巨人族の誇りを守る。
・ドラム島
リトルガーデン出港後、ナミが急病に倒れてしまう。急遽進路を変更し、雪の島「ドラム島」に立ち寄った麦わらの一味は、悪魔の実を食べ人の能力を持ったトナカイ、トニートニー・チョッパーと出会う。ルフィはチョッパーを仲間に誘うが、彼には悲しき過去があった。そこへ、かつて島で悪政を敷いた元ドラム王国国王ワポルが帰還する。ルフィ達はチョッパーと共闘してワポルを撃退し、船医チョッパーを仲間に迎える。
・アラバスタ編
ついにアラバスタに辿り着いたルフィ達は、B・Wの扇動によって間近に迫った大反乱を防ぐため奔走する。反乱軍を説得するため反乱軍の本拠地がある町ユバに向かうが、すでに反乱軍は本拠地を移していた。ルフィの提案で反乱軍の制止ではなく、アラバスタの反乱を煽りたてた張本人であるB・W社社長にして王下七武海の一角サー・クロコダイルがいるレインベースに乗り込む。しかし、クロコダイルが発動した「ユートピア作戦」によりアラバスタ国民の暴動はさらに加速してしまう。ルフィはクロコダイルに挑むが、彼の圧倒的な力の前に敗れてしまう。首都アルバーナにて国王軍と反乱軍が衝突する最中、ゾロ達はオフィサーエージェントを撃破。そして、復活を遂げたルフィがアルバーナに到着し、動乱を止めるべく再びクロコダイルに挑む。

空島編
・ジャヤ編
アラバスタを後にしたルフィ達は、B・W社副社長だった考古学者ニコ・ロビンを仲間に加える。次の島に向かう航海中、突如空から巨大なガレオン船が落下し、「記録指針(ログポース)」の指す進路が上向きに変更される。それは伝説とされる空に浮かぶ島「空島」への指針を意味していた。ルフィ達は、空島の情報を得るため、海賊が跋扈する無法地帯がある島「ジャヤ」に上陸する。ジャヤで出会ったモンブランクリケットら「猿山連合軍」の助けで、空島へと舵を進める。
・空島編
ルフィ達は上空1万mにある空島に辿り着く。そこには今まで全く見たことがない未知の文化が広がっていた。ルフィ達は、神の国「スカイピア」で上陸した「神の島(アッパーヤード)」が、かつて地上に存在した伝説の黄金郷であることをつきとめる。しかし、そこは神の軍団を率いる〝神・エネル〟が支配する土地であり、空の民と島の先住民シャンディアが400年に渡り争い続けている土地であった。黄金捜しに乗り出したルフィ達は、神の軍団とシャンディアとの過酷なサバイバルに巻き込まれる。

ウォーターセブン編
・ロングリングロングランド編
空島から帰還したルフィ達は、ロングリングロングランドで、フォクシー海賊団から仲間をかけた海賊のゲーム「デービーバックファイト」を挑まれる。度重なる妨害に遭い、一時チョッパーを奪われるも、フォクシーとの直接対決を制し勝利を収めた。その直後、海軍本部最高戦力・大将〝青雉〟が現れる。
・ウォーターセブン編
麦わらの一味は、損傷が激しいゴーイングメリー号を修繕し、さらに船大工を仲間に加えるため、世界一の造船都市「ウォーターセブン」を訪れる。だがそこで、造船会社ガレーラカンパニーから、メリー号が航海不能状態であるという衝撃的な宣告を突き付けられてしまう。ルフィはメリー号から別の船に乗り換える決断を下すが、ウソップが反発し、ルフィとの決闘の末一味を離脱する。さらに、ロビンが一味脱退を宣言する。ロビンの宣言の真相を知るべく、ルフィ達はガレーラカンパニー本社に乗り込む。しかし、政府の諜報機関CP9に阻まれ、ロビンは連行されてしまう。ルフィ達はロビンを奪還するため、ガレーラカンパニー社員・フランキー一家らと協力し、司法の島「エニエス・ロビー」に乗り込む。その中には、仮面を被り謎のヒーロー「そげキング」と名乗るウソップの姿もあった。
・エニエス・ロビー編
ロビンの真意は、「世界政府の強大すぎる力が仲間に向けられるのが怖い」というものだった。彼女の想いを聞いたルフィは世界政府に宣戦布告し、一味はCP9との全面対決に挑む。CP9最強の男ロブ・ルッチらとの激戦の末、ロビン奪還に成功した一味は、「バスターコール」による海軍の猛攻が迫る窮地の最中、戦場に現れたメリー号の助けもあり、エニエス・ロビーからの脱出に成功する。しかし、ついにメリー号が限界に達してしまう。ルフィ達はメリー号を火葬し、東の海から航海を共にしたメリー号に別れを告げた。ウォーターセブン帰還後、新たに船大工フランキーを仲間に加え、さらにウソップも一味に復帰する。そして、メリー号に代わる新たな海賊船「サウザンドサニー号」を手に入れ、次の島「魚人島」へ向け出港する。

スリラーバーク編
魚人島を目指す麦わらの一味は、深い霧の海域「魔の三角地帯(フロリアン・トライアングル)」に入り、謎の喋るガイコツ・ブルックと出会う。その時、目の前に突如ゴースト島と呼ばれる巨大船「スリラーバーク」が出現する。早速スリラーバークに上陸し探索に乗りだすルフィ達だが、船の主にして七武海の一人ゲッコー・モリアの能力で影を奪い取られ、さらにナミも誘拐されてしまう。ルフィ達は、影とナミを奪還すべく、スリラーバーク四怪人に挑む。モリア撃破後、七武海バーソロミュー・くまが現われルフィ達は全滅寸前に陥るが、ゾロの命懸けの交渉により難を逃れた。戦闘終結後、音楽家ブルックを仲間に加える。

頂上戦争編
・シャボンディ諸島編
「偉大なる航路」を半周した麦わらの一味は、「シャボンディ諸島」にたどり着く。元ロジャー海賊団副船長シルバーズ・レイリーや、別々のルートでシャボンディ諸島までやってきた同世代のライバル達とも顔を合わせる。しかしそこで、ルフィが世界貴族を殴り飛ばす事件を起こし、海軍の追撃を受ける。島には海軍大将〝黄猿〟や人間兵器パシフィスタが現れ、ルフィ達は窮地に追いやられる。その最中、再び現れたバーソロミュー・くまの能力で、一味は全員世界各地に離散してしまう。

・女ヶ島編
ルフィが飛ばされたのは、「凪の帯」にある女ヶ島「アマゾン・リリー」。そこは、七武海の紅一点ボア・ハンコックが治める、男子禁制の女人国であった。一時は処刑されそうになるが、器の大きさを見せつけたルフィは、ハンコックに恋心を抱かれるようになる。そこで、ルフィは兄ポートガス・D・エースがマリンフォードの海軍本部で公開処刑されることを知る。ルフィは兄を救い出すため、彼が幽閉されている大監獄「インペルダウン」に行くことを決意する。
・インペルダウン編
ルフィはハンコックの助力を得て、深海の大監獄・インペルダウンに潜入する。獄内でバギーやMr.3、Mr.2と再会する。途中で監獄署長マゼランの毒に冒され息絶えかけたところを、革命軍幹部エンポリオ・イワンコフに救われ、その協力を受ける。ルフィ一行はエースがいるフロアを目指すが、一足遅くエースは処刑場に連行されてしまう。エースを救うべくマリンフォードへ向かうことを決意したルフィは、さらに七武海ジンベエや元七武海クロコダイルと共闘し、インペルダウンからの脱獄を図る。多くの犠牲を払いつつも脱獄に成功する。
・マリンフォード編
エースを奪還すべく、世界最強の海賊〝白ひげ〟がマリンフォードに現れる。白ひげ海賊艦隊と、海軍本部・王下七武海との全面戦争が勃発した。脱獄囚と共に戦場にたどり着いたルフィは、世界を揺るがす戦いの中で、エースの救出に挑む。頂上戦争で白ひげが戦死したことで、世界各地は大きく揺れ動いた。一方、目の前でエースを失い、自暴自棄に陥ったルフィは幼少時代を思い出す。エースともう一人の兄・サボと過ごした、ルフィの過去が明らかになる。ルフィはジンベエの叱咤を受けて落ち着きを取り戻し、仲間たちとの再会を目指す。だが自らの弱さを知ったルフィは、レイリーの提案に乗り、立ち止まって力をつけることを決意する。ルフィは世界中に飛ばされた仲間に向けて「2年後にシャボンディ諸島へ集合」というメッセージを送る。そのメッセージを受け取った麦わらの一味のメンバーは、それぞれの地で修行を始める。

新世界編
「マリンフォード頂上戦争」から2年の月日が流れた。各々の島で修行を終え成長したルフィたちは、シャボンディ諸島に集結し、最後の海「新世界」を目指し再出発する。

・魚人島編
深海1万メートルにある海底の楽園「魚人島」に到着した麦わらの一味は、島を治める「リュウグウ王国」の国王ネプチューンの招待を受ける。王宮でルフィが出会った王女・しらほし姫は、彼女を付け狙う海賊バンダー・デッケン九世から身を守るため、軟禁状態に置かれていた。一方、ホーディ・ジョーンズ率いる「新魚人海賊団」が、デッケンの一味と手を組み、リュウグウ王国崩壊を目論み動き出す。新魚人海賊団は、かつてルフィが倒した魚人の海賊アーロンの意志を継ぎ、人間たちへの復讐を企てていた。ホーディは、魚人島の新たな王となり、人間との友好を望む者を排除するため王国の乗っ取りを宣言する。ルフィは頂上戦争で共に戦った元七武海ジンベエと再会し、魚人島に長年根付く差別の歴史を知らされる。そしてジンベエからの頼みを受け、魚人島の危機を救うべく新魚人海賊団と対決する。
・パンクハザード編
麦わらの一味は魚人島を出港し、ついに「偉大なる航路」後半の海「新世界」に突入する。ルフィたちが新世界で最初に上陸したのは、灼熱の地と極寒の地に分断された異常な島「パンクハザード」。そこでルフィは、頂上戦争で命を救われた恩人であるトラファルガー・ローと再会する。ルフィは、新たに七武海の一人となっていたローと同盟を結び、四皇〝百獣のカイドウ〟を倒すための作戦を開始する。ローの策に従いルフィたちは、パンクハザードを根城にする元政府の科学者シーザー・クラウンの誘拐に乗り出す。シーザーと手を組む七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴは、人造悪魔の実「SMILE」を製造し、闇の仲買人としてカイドウと取り引きを行なっていた。スモーカー率いる海軍G-5と一時共闘することになったルフィたちに、シーザーが生み出した大量殺戮兵器「シノクニ」と、ドフラミンゴが送り込んだ刺客の魔の手が迫る。
・ドレスローザ編
シーザーを捕らえることに成功したルフィとローたちは、ドフラミンゴが治める王国「ドレスローザ」へ向かう。カイドウの戦力低下を狙い、「SMILE」の製造工場を破壊するため、一行は3チームに別れ行動する。そんな中、「コリーダコロシアム」で開催される剣闘会で、亡きエースの悪魔の実「メラメラの実」が賞品として出されることを知ったルフィは、それを手に入れるべく大会に出場する。一方、海軍は新戦力の大将〝藤虎〟を派遣し、世界最強の諜報機関「CP-0」も動き出す。ドレスローザを舞台とした騒動は、ルフィ・ローの海賊同盟と、ドフラミンゴ率いる「ドンキホーテファミリー」、そして藤虎率いる海軍、コロシアムに集った実力者、ドンキホーテファミリーへの反抗を試みる「リク王軍」、そして革命軍など、様々な勢力が絡み合う大事件に発展していく。

ゾウ編
ドフラミンゴを倒しドレスローザを出発したルフィたちは、サンジたちが待つ次の目的地「ゾウ」に向かう。「ゾウ」は1000年も生きている巨大な象であり、その背中の上にあるミンク族の国「モコモ公国」でナミたちと合流を果たす。しかし、そこにサンジの姿はなかった。ナミやミンクたちから、モコモ公国がカイドウの部下・旱害のジャックによる襲撃を受けたこと、さらにサンジが四皇ビッグ・マムの娘との結婚式でお茶会に招かれ、ビッグ・マムの元に連れて行かれたことを知る。

 

 

 

2、進撃の巨人


 

進撃の巨人』は、諫山創による日本の漫画作品。小説・テレビアニメ・映画などのメディアミックス展開が行われている。『別冊少年マガジン』(講談社)2009年10月号(創刊号)から連載中であり、『週刊少年マガジン』(講談社)にも出張読み切りとして特別編が2度掲載されている。


圧倒的な力を持つ巨人とそれに抗う人間たちの戦いを描いたファンタジーバトル漫画。2009年9月9日に講談社少年マガジン編集部から発行が開始された『別冊少年マガジン』10月号(創刊号)で連載を開始。新人作家の初連載作品であるにもかかわらず2011年には第35回講談社漫画賞の少年部門を受賞するなど、各方面から高い評価を受けた。

本作の世界観はダーク・ファンタジー的な要素が強く、少年漫画としては残酷な描写も多く描かれている(人間達が巨人に襲撃・捕食されるシーンや、身体が損壊するシーンなど)。作者によると、出版サイドからは「人体の断面を描いてはいけない」という程度の表現規制しか受けていないという。

2013年にはテレビアニメ化が発表され、第1期が4月から9月まで各局で放送された。また、2015年には実写映画化された。この他、ライトノベル化やゲーム化も行なわれている。このように本作は2011年頃より様々なメディアミックス展開が採られているが、作者は「読者に媚びることは、読者を裏切ることと等しい」という考えの下、「舞台などの謎が明かされた時が物語の終わる時」としている。また、2016年にはテレビアニメ第2期の放送が決まった。

 

あらすじ
繁栄を築き上げた人類は、突如出現した“天敵”「巨人」により滅亡の淵に立たされた。生き残った人類は、「ウォール・マリア」、「ウォール・ローゼ」、「ウォール・シーナ」という巨大な三重の城壁の内側に生活圏を確保することで、辛うじてその命脈を保っていた。城壁による平和を得てから約100年後。いつしか人類は巨人の脅威を忘れ、平和な日々の生活に埋没していた。

序章
城郭都市の外縁地区ウォール・マリア南端より突出した(甕城)シガンシナ区で生活する少年、エレン・イェーガー。エレンは医者の父グリシャと口うるさい母カルラ、そして幼馴染のミカサ・アッカーマンと暮らしていた。壁外の世界を夢見るエレンは壁外調査へと出る調査兵団に憧れていたが、両親やミカサには反対され、同じく壁外の世界を夢見る幼馴染のアルミンと話し合うことしかできなかった。エレンが10歳となった845年に突如現れた、壁を超える巨体を持つ「超大型巨人」によって破られた壁から巨人が侵入し、そのうちの一匹にエレンの母、カルラは捕食されてしまう。通称「鎧の巨人」によって遮断不能となったウォール・マリアは放棄され、人類の活動領域はウォール・ローゼまで後退することになった。家族、家、夢、全てを奪われたエレンは巨人への復讐を決意し、調査兵団を目指し「第104期訓練兵団」に入団する。

・トロスト区防衛戦
入団から3年後、訓練兵団を卒業したエレンはトロスト区の固定砲の整備を行っていた。その時、突如として再び「超大型巨人」が襲来。エレンは単身で立ち向かうも、取り逃がしてしまう。本部に戻り班を率いるエレンだったが、班員を捕食され、自身も足に深手を負う。茫然としたまま巨人に捕食されかけるアルミンを辛うじて助け出したエレンが、代わりに巨人に捕食されてしまった。エレンの死を聞いたミカサはショックにより命を落としかけるが、エレンが残した「戦え」という言葉を思い出し、仲間を率いて全員を先導すると決意する。そんな中今まで確認されたことのない「巨人を攻撃する巨人」が現れ、アルミンはその巨人を利用した作戦を立て、同期の仲間たちと協力し、見事生還する。そして力尽きた前記の巨人の中からは、なんと捕食されたはずのエレンが姿を現した。

・トロスト区奪還戦
目を覚ましたエレンは駐屯兵団に殺されかけるも、司令であるピクシスの判断により命を助けられる。さらに巨人の力を使いトロスト区を奪還する作戦が立案され、エレンは巨人の力を制御できないこともあり、多くの犠牲を払うも、見事トロスト区を奪還することに成功する。

・過去と決意
104期訓練兵団時代の回想をエレンの視点から描いている。内容はエレンとジャンの対立や、エレンが姿勢制御訓練に失敗し、ライナー、ベルトルトとの仲を深めたことや、対人格闘訓練の様子などである。途中、マルコとジャンの会話のシーンが描かれ、突然現在の時間軸に切り替わりトロスト区奪還作戦後にジャンがマルコの遺体を発見するところにつながった。

調査兵団
作戦後、巨人化を恐れられたエレンは地下牢に閉じ込められ、憲兵団からはその存在を排除するべきと言い渡される。しかし、調査兵団団長であるエルヴィンの進言により、エレンは調査兵団に配属されることになる。時期を同じくして同期の配属も決定し、ミカサ、アルミン、ライナー、ベルトルト、ジャン、コニー、サシャ、クリスタなどが調査兵団を志願した。そして、エレンは「監視」と「警護」のため特別作戦活動班(リヴァイ班)に編入される。その頃、トロスト区で生きたまま捕獲された二体の巨人が調査兵団分隊長ハンジに引き渡される。ハンジにより様々な生体実験が行われていた折、二体の巨人は何者かによって殺害される。

・第57回壁外調査
エルヴィンは真意を秘めたまま、第57回壁外調査を強行。エレンたち新兵も作戦に参加する。調査出発からほどなくして出現した奇行種「女型の巨人」により、調査兵団は蹂躙される。襲撃を受けたアルミンは辛くも難を逃れたものの、女型の不可解な行動に疑念を抱く。エレンを追跡する女型により甚大な被害が生じるが、エルヴィンの目的はエレンを囮として、巨人たちが入り込まない巨大樹の森の奥に「人間が操っていると思われる女型の巨人」をおびき寄せ、生け捕りにすることにあった。多大な犠牲を払うも、リヴァイの活躍により作戦は成功を収めるかに思われたが、捨て身の機転を利かせた女型によって、失敗に終わった。撤退の最中に「女型を操っていた人物」と遭遇し、再び女型から襲撃されたリヴァイ班は壊滅。エレンは怒りにより巨人化するが、女型の巧みな格闘術により敗北し、連れ去られかける。しかしリヴァイとミカサの共闘により奪還されたエレンは、後悔と無力感を胸に壁の内側に帰還を果たす。

・アニ拘束作戦編
一大作戦の失敗によりエルヴィンは責を問われて査問を受けることになり、エレンもまた憲兵団に引き渡されることに決まる。様々な状況証拠からアルミンは女型の巨人を同期の一人であるアニと断定し、エルヴィンによりアニ捕獲作戦が立てられた。罠を察知したアニに逃亡されかけるも、エレンと兵士たちの共闘により女型の巨人を捕獲に成功。しかし肝心のアニには拘束する直前に結晶化されてしまう。一方、女型の巨人に破壊されたウォール・シーナ内部には生きたままの超大型巨人が埋まっていた。そこに駆けつけたウォール教の司祭・ニックから「日光に決して当てるな」と命ぜられたハンジは、ウォール教が隠している壁の秘密についてニックを問い詰めるが、命を奪うと脅されても彼は口を割ろうとはしなかった。だが、その後人類の置かれた状況が逼迫していることを悟ったニックは、壁の秘密に関わる少女がヒストリア・レイス(クリスタ・レンズ)であることを告白する。

・ウォール・ローゼ内地編
その頃、アニの捕獲作戦に従事していたエレン、アルミン、ミカサ、ジャンの4人を除く調査兵団104期生たちは、アニとの共謀を疑われ武装解除の上、軟禁されていた。そんな中、壁内であるにもかかわらず巨人が出現。ウォール・ローゼが突破されたと考え直ちに逃亡を図る。追いかけてくる巨人に対しミケ分隊長が単騎で囮を引き受ける。だが、ミケは新種の巨人である、体が無数の毛でおおわれた「獣の巨人」の行動を読めずに巨人に捕食されてしまう。サシャは故郷に戻り、単身で巨人に立ち向かい、襲われていた子供を助け出した。コニーも故郷のラガコ村に戻ったが、彼らが目にしたのは「住人が逃げた形跡のない村」と「無意味に破壊された家屋」そして、「自宅に横たわる不具の巨人」だった。なにかを語ろうとする不具の巨人にコニーは母親の面影を見いだすが、そのことを口にした途端、ユミルに一蹴される。

・ウトガルド城編
調査兵団のナナバ、ゲルガーに連れられていたライナー、ベルトルト、コニー、クリスタ、ユミルは壁の穴を見つけられないままウトガルド城という古城で夜営する。そこで、夜間には動けないはずの巨人に城を取り囲まれる。ナナバ、ゲルガーの戦死で、丸腰の新兵たちは絶体絶命の窮地に陥るも、自らの正体を明かしたユミルが巨人化して立ち向かう。そのユミルさえも力尽きようとしていたその時、ハンジ率いるエレン、ミカサ、アルミンを含めた調査兵団が合流し、辛うじて難を逃れた。

・裏切り編
ほっとしたのも束の間、ウォール・ローゼの壁上で待機していたエレンに向かってライナーが突然衝撃的な真実を告げる。「俺が鎧の巨人でこいつ(ベルトルト)が超大型巨人ってやつだ」。会話を聞いていたミカサはすぐさま二人に斬りかかるが、すんでのところで二人は巨人化し、激昂したエレンもまた巨人化する。激しい攻防の末、エレンは敗北。ユミルと共に連れ去られてしまう。連れ去られたエレンとユミルを追い、エルヴィン率いる調査兵団は合流した憲兵団・駐屯兵団と共にハンジが逃亡先と推察した巨大樹の森探索に向かう。その頃、巨大樹の森で休息するライナーとベルトルトはエレンとユミルに故郷への同行を提案する。隙あらば二人に反撃しようとするエレンに対し、ユミルは自分には他に居場所がないことを悟り二人の提案を受け入れる。ただ、ユミルは「切り札」であると同時に彼女にとってかけがえのない存在であるクリスタを連れ去ることを提案。アルミンらをおびき寄せたユミルはクリスタを拉致する。

・エレン奪還作戦編
ミカサらは鎧の巨人となって逃走するライナーを追撃。そこへ、エルヴィンが巨人の群れを引き連れて現れたことで、巨人の群れ、兵団、鎧の巨人による三つ巴の死闘となる。ハンネスの活躍によりエレンは奪還され、クリスタはユミルの意を汲み彼女と共にあることを宣言。エルヴィンは片腕を食いちぎられる重傷を追いながら果敢にも戦闘を指揮する。その一方、巨人の群れの中にカルラを捕食した巨人を見つけたハンネスは敵討ちを挑むが返り討ちにされ戦死。乱戦の中、混沌と絶望によりミカサまでもが戦意を失い、エレンに最期の告白をするがその言葉に我に返ったエレンは「座標」として覚醒。母の敵である巨人を攻撃目標に指定したことで、周囲の巨人たちはエレンの指示に従って巨人を捕食し、さらには「鎧の巨人」に襲いかかる。その混乱に乗じて兵団は撤退を開始し、ユミルはクリスタをコニーらに託してその場を去り、エレンらは生還を果たす。ユミル、ライナー、ベルトルトは辛くも窮地を切り抜け、シガンシナ区に身を寄せていた。ライナーたちが追い求めていた「座標」は今やエレンと共にあった。

・フリッツ王政打倒編
ウォール・ローゼが破られていないことが確認されるまでの1週間、避難民に地下での避難生活を強いたことで、壁内の治安は急速に悪化の一途を辿る。その間、壁内に出現した巨人たちの正体が「全て元はコニーの故郷であるラガコ村の住人たちである」と調査兵団では結論づけた。なお偽名を捨てる決意を仲間に伝えたクリスタは、ヒストリアとしての凄惨な過去を語り始めた。一方、自身が匿っていたニック司祭の不審死を知ったハンジは、中央憲兵団の仕業と断定。彼らはなりふり構わずエレンとクリスタを手中に収めようと躍起になっていた。そこで104期生の補充により欠員だらけのリヴァイ班が再編され、エレンとヒストリアを保護する任務を負い郊外へ拠点を移す。そこでハンジ主導によるエレンの巨人化実験も継続することになり、エレンの巨人化には限界があることが発覚する。リヴァイはエルヴィンの指示で一芝居打ち、中央憲兵団の命令でエレンたちの替え玉となったジャンとアルミンを拉致したリーブス商会会長を捕縛し、交渉により彼らを味方に引き入れる。
「すべては王の暴走によるもの」とエルヴィンはピクシスに現王政を打倒し、王をすげ替えようと呼びかける。そこで、エルヴィンと父の過去について語り始める。エルヴィンの父は歴史の真実に近づいたために殺されたことと、壁に逃げ込んだ人類は王に記憶を改竄されたのだ、と推測する。その頃、リヴァイ達は中央第一憲兵のジェル・サネスを拘束し、拷問でレイス家に関することを自白させようとしていた。その結果、レイス家が本当の王家だと告白した。その事実を知ったエルヴィンはヒストリアを女王に即位させる方針を固める。だが、中央憲兵団から腕利きの殺人鬼 ケニー・アッカーマンが送りまれ、リーブス商会会長たちを殺害され、エレンとヒストリアが拉致される。また、その容疑が調査兵団にかけられ、エルヴィンに出頭命令が下る。拉致されたエレンとヒストリアの追跡に動くリヴァイ達だったが、待ち伏せていたケニー率いる対人立体機動部隊の奇襲を受ける。リヴァイらは特殊な立体機動装置と散弾銃で武装した一行の襲撃によって犠牲者を出すものの、激闘の末、逃走に成功する。アルミンはジャンを庇うためその手で人を殺めたことにショックを受ける。
一方、アニの同僚だった憲兵団のヒッチとマルロは調査兵団の残党探索の任に当たる中、リヴァイ班に拘束される。二人はアニが女型の巨人であり、捕らえられていることを知らされる。人類を守るため巨人討伐に命を張る調査兵団が民間人を殺すわけがなく、かねてから憲兵団に不信感を抱いていたマルロは味方につくと申し入れる。マルロを信用したジャンは彼らを味方に引き入れる。中央憲兵団の潜伏先をつきとめたリヴァイらは襲撃の後、エレンとヒストリアの行方を問う。その頃、ストヘス区のベルク新聞社では王政の圧力に屈した記者達によって調査兵団を貶める記事が書かれていた。彼らが家族を守るため「嘘」を流布する苦痛を味わっていることを知ったハンジは1日で良いから取材して欲しいと彼らに頼む。翌日、リーブス商会最後の生き残りであるフレーゲルが廃墟と化したトロスト区で中央憲兵団に追い詰められていた。フレーゲルが父の死の真相について問うと彼らは事の次第を暴露。それをトロスト区の全ての住人たちが聞いていた。ハンジたちが憲兵を捕らえ、フレーゲルはトロスト区の住人達に父の遺志を継ぎ商会を継ぐと宣言する。ベルク社の記者たちはその様を目の当たりにし、ハンジからこのまま巨人が襲来すれば結局家族も殺されると指摘される。一方、エルヴィンは憲兵団からの拷問の後、フリッツ王の前に引き出されていた。すでに公開処刑のための絞首台も用意されているという絶体絶命の状況でもエルヴィンは調査兵団の無実と必要性を説き、このまま巨人の襲撃を受ければウォール・ローゼとウォール・シーナの人類たちによる「内戦」が始まると指摘する。だが、王の側近貴族たちはエルヴィンの言葉に耳を貸さず、エルヴィンとの関係を問われたピクシスは「無関係」と断言する。エルヴィンの処刑が決まりかけたそのとき、慌てた様子の駐屯兵が入ってくる。「超大型巨人と鎧の巨人の襲撃でウォール・ローゼが破られ、市民が門に殺到している」。その報告にピクシスは避難民の保護と誘導を命じるが、慌てた王の側近貴族たちは急ぎウォール・シーナの門を封鎖し、ローゼからの避難民の見殺しを命じる。だが、これこそがエルヴィンとピクシスの仕掛けた起死回生の策略だった。武装した部下を引き連れたザックレー総統が入室し、その報告は「誤報」と伝える。だが、ピクシスは「人類の半数を見殺しにする」という決断は聞き捨てならないと側近貴族たちに迫る。重ねて、市中ではベルク新聞の号外で調査兵団への嫌疑は中央憲兵団の仕業であり、王政が報道機関にかけていた圧力や、現王家は偽物であると伝えるニュースで大騒ぎになっていると語る。こうして兵団によるクーデターは成功し、傀儡のフリッツ王と王政の実権を握る貴族、中央憲兵団は拘束された。だが、エルヴィンはザックレーに果たしてそれが正しいことだったのかと問う。

・忌まわしき記憶編
市民たちの小さな決断がフリッツ王政を打倒し、調査兵団は晴れて自由の身となった。合流したハンジの報告にアルミンたちは狂喜する。だが、エレンとヒストリアの行方は判明していない。ハンジは密かにロッド・レイス卿の領地を部下に探らせていた。ロッドには五人の実子と一人の隠し子(ヒストリア)が居たが、ウォール・マリアが破られた5年前の夜、一家は礼拝堂で追悼の祈りを捧げていて、「盗賊の襲撃による火事」に遭遇し、ロッドを除く一家全員が命を落とした。だが、物取り目的の盗賊が攻城兵器で建物だけ壊して火をつけるとは考えにくく、更には生き残ったロッドがその直後にヒストリアとの面談を求め、自費で礼拝堂を再建したなど不審な点が多いことからハンジはこの一件に壁内の巨人が関わっていると推察し、悲劇の現場となった礼拝堂に手がかりがあると確信する。一方、エレンは礼拝堂の地下空洞で目を覚ました。覚えている最後の記憶はロッドがヒストリアを抱いて涙を流す様子だった。ヒストリアはエレンにもうすぐだから辛抱してと言い、ロッドはエレンに事情を説明するよりもこの方が早いとヒストリアと共にエレンの背中に触れる。するとエレンの中に何者かの記憶が蘇る。突如出現した女巨人、巨人に食い殺されていくレイス一家の光景、そして幼い自分が父グリシャに注射を打たれて巨人化し、父親を食い殺した後元の姿に戻ったことを。エレンに触れたことでヒストリアも一人の女性の記憶を取り戻していた。ヒストリアの異母姉であるフリーダ・レイス、彼女自身の記憶改竄能力によってヒストリアの記憶は封じられていた。そしてロッドから5年前に起きた悲劇が語られる。フリーダは"すべての巨人を支配する"能力を宿す巨人の力を持っていたが、戦闘経験が浅かったため巨人化したグリシャに食い殺され、その能力を奪われてしまう。さらにグリシャはレイス家を根絶やしにするため一家を次々に殺していった。その結果、逃げ延びたロッドと妾の子であったヒストリアだけがレイス家の生き残りとなったのだった。

・レイス領地礼拝堂編
ロッドから語られるフリーダの死の真相に絶望するヒストリア。一方、ピクシスとエルヴィンは王政幹部の証言で、レイス家が人類の記憶を都合よく改竄できる能力を持っていると確信する。その能力とはレイス家を含む一部の血族を除いたすべての人類に影響を与えるというものだった。エルヴィンは直ちに部隊を率いてレイス領地礼拝堂に向かう。その頃、礼拝堂前ではリヴァイ班とハンジが突入の準備をしていた。礼拝堂の地下空洞では、リヴァイたちを迎え撃つべく対人立体機動部隊が待ち構える。突入した調査兵団はアルミンの策によって戦況を有利に進めるが、相手の決死の攻撃によりハンジが重症を負う。リヴァイ班は後退した対人立体機動部隊を追って地下空洞の奥へと進む。地下空洞の最奥では、ロッドがヒストリアに注射器を渡していた。それはかつてグリシャが幼いエレンに打った注射器と同じものであった。フリーダから奪われた巨人の力はエレンの中にある。「この力はレイス王家の血を引くものでないと真の力が発揮されない。」ロッドはヒストリアに注射器を打ち巨人化してエレンを食い、王家の巨人の力を取り戻すよう迫る。そこへ話を聞いていたケニーが現れる。ケニーは儀式に乗じてフリーダの巨人の力を手に入れようと画策していたのだ。しかし、王家の血を引かなければならないと聞いたことで逆上し、銃口をロッドに突きつける。ヒストリアがケニーの前に立ち塞がり、巨人になりエレンを食い、フリーダの能力でこの世から巨人を駆逐することが自分の使命だと宣言する。それでもロッドへの憎しみを爆発させるケニーだったが、ロッドに平和な世界で自由に生きるがいいと言われると、途端に興醒めし、つまらないと一蹴。ケニーは巨人の能力を諦める代わりに、ヒストリアとエレンに巨人同士の殺し合いをさせることを思いつき、エレンに巨人化のチャンスを与える。しかし、エレンは王家でない自分が能力を得てしまったことで止められたはずの惨劇を止められなかったことを悔い、自分は必要のなかった存在だと悟りヒストリアに食べられることを懇願する。ヒストリアはエレンとの思い出を回想し注射器を腕に突き刺した。地下空洞の奥へ進む調査兵団の眼前に巨人化の閃光が広がる。

・オルブド区外壁編
ヒストリアは普段は穏やかなフリーダが時々何かに取り憑かれたように豹変していたことを思い出していた。なぜレイス家は100年もの間、脅威であるはずの巨人を排除して人類を解放しようとしなかったのか。それは継承儀式の際に世界の記憶とともに人類が巨人に支配されることを望んだ初代レイスの王の思想が受け継がれるからであった。しかし、他に選択肢はないとヒストリアはロッドに諭されるまま注射器を構える。その瞬間、ユミルにかけられた言葉が脳裏をよぎる。ヒストリアは注射器を地面に叩きつけていた。唖然とするロッドは激昂しヒストリアに掴みかかるが、ヒストリアはロッドを投げ倒し、自分の心を取り戻す。エレンを助けようとするヒストリアだったが、地面に叩きつけられて割れた注射器から流れた液体を経口摂取したロッドの巨人化が始まっていた。そこへ調査兵団が合流し、拘束されていたエレンを救出。だが超大型巨人の倍ほどの大きさがある巨人によって地下空洞は既に崩落寸前だった。逃げ場のない中、仲間を守るためエレンはロッドの鞄から転がり出ていたヨロイと書かれた薬品瓶を咄嗟に飲み干す。エレンが目を覚ますと硬質化した巨人の抜け殻とともに地下から地面へと伸びた柱によって調査兵団は窮地を脱していた。しかし地上に上がった一同が見たのは、陥没した地面から這い出た巨人、ロッド・レイスが周囲の木々を発火させながらオルブド区へ進んでいく光景だった。エルヴィンと合流した調査兵団は巨人が向かうオルブド区へと急ぐ。巨人は奇行種で、より大勢の人間が密集する方へと吸い寄せられる。そこで住民には緊急避難訓練と称し一箇所に集め巨人を誘導し、オルブド区外壁にて仕留める大規模な巨人討伐作戦が敢行されることになる。王家であるヒストリアは周囲の反対を押し切り、自分の果たすべき使命のため前線で共に戦うことを宣言。夜明けとともに作戦が開始する。巨人が外壁から上半身を出しその存在に気づいた住民がパニックになる中、巨人化したエレンと調査兵団の連携により超大型級の巨人は駆逐される。とどめを刺したヒストリア・レイスは兵士でなく女王として民衆の前に立つのだった。

 

3、NARUTO -ナルト-


 

NARUTO -ナルト-』は、岸本斉史による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1999年43号から2014年50号まで連載された。全700話で、単行本は全72巻と外伝1巻。


忍同士が超常的な能力を駆使したド派手な戦いを繰り広げるバトルアクション漫画。主人公と仲間との友情、裏切りと復讐、師弟や家族の絆が中心として描かれ、忍の世界とその起源・歴史を含めた重層的な世界観、民話や伝承や宗教のオマージュを巧みに取り込んだ設定となっている[1]。一方でナルトが中盤以降、単に戦いではなく“対話”と“許し”で平和をもたらそうとするなど一種の“少年漫画らしからぬ”要素も含まれるようになり、読者からの支持が高い「ペイン編」で、ナルトが師の自来也を殺したペインと対話し、和解するという描き方は「ある意味でタブー(苦笑)。少年漫画では普通はやらないやり方だった」と作者自らが後年述懐している。

本作の人気は連載当初から順調に伸び、『ONE PIECE』と並ぶ『週刊少年ジャンプ』の看板作品となっていった。2002年から、ぴえろ製作のテレビアニメが放送開始。一部終了後に85話のアニメオリジナルストーリーを挟み、二部からは『NARUTO -ナルト- 疾風伝』というタイトルにリニューアルされている。

日本国内にも増して、海外では極めて人気が高く、2000年代を代表する『ドラゴンボール』の後継作品として認知されていた。単行本は30ヵ国以上で翻訳出版され、累計3,000万部を記録(2009年時点)。全世界での累計発行部数は2億部を突破した(2014年8月時点)。アニメ放映は80ヵ国以上、ライセンス商品は90ヵ国以上で販売されている。主人公のナルトは「ニューズウィーク日本版」2006年10月18日号の特集「世界が尊敬する日本人100」に漫画・アニメキャラクターとして唯一選出された。2009年米Yahooの検索ワードランキングで6位につけ、テレビアニメが高視聴率を記録するなど、アメリカでの注目度も高い。

単行本の国内累計発行部数は2013年2月時点で1億3128万部。アメリカでは900万部。欧州でも熱狂的な人気を誇り、フランスでは書籍全体の週間売上で1位になるなど、1,900万部を売り上げた。。また、テレビゲームのナルティメットシリーズは、世界累計 1000万本を記録した。 海外でも人気で、コミックスは 35 以上の国と地域で発売されており、海外でのコミックスの累計発行部数は7500万部以上。

2014年10月6日、集英社より、2014年11月10日発売分の2014年50号をもって連載が終了することが発表され、予定通り2014年50号掲載の699話及び700話をもって完結した。

あらすじ
第一部・少年編
忍五大国の一つ、火の国は木ノ葉隠れの里に、強大な力を持った尾獣、九尾が襲来した。当時の里長である四代目火影は共に自らの命を犠牲にして、へその緒を切ったばかりの赤ん坊、うずまきナルトに九尾を封印した。時は流れ、再び長についた三代目火影・猿飛ヒルゼンにより、里は平安を取り戻していた。

・波の国任務
忍者を目指し、アカデミーに通ううずまきナルトは超問題児の落ちこぼれで、毎日イタズラ三昧。卒業試験に3回落第していたが、とある事件で身を挺して守ってくれた教師のうみのイルカに認められ、卒業の証の額当てを送られて晴れて下忍になる。下忍になったナルトは、うちはサスケ春野サクラと共に、上忍のはたけカカシの第七班に配属される。カカシから鈴を奪い取るサバイバル演習では自分たちの未熟さを思い知るが、“仲間の大切さ”に気付き、これまで合格者を出したことのないカカシから正式に下忍として認められる。

その後、波の国のタズナの護衛の任務において、霧隠れの抜け忍、桃地再不斬と氷遁忍術を操る少年、白と戦闘。苦戦を強いられるが、この実戦を通じて忍者として大きな成長を遂げる。サスケはこの戦いにおいて、うちは一族の血継限界である写輪眼を開眼し、ナルトは自らに眠る九尾の強大な力の片鱗を初めて見せる。

・中忍試験
下忍となっていくつかの任務をこなした第七班は、カカシの推薦により中忍試験に参加。木ノ葉の同期の下忍を含め、各里から中忍候補の下忍達が木ノ葉の里に集う。

難問ばかりの筆記試験である一次試験を根性で突破したナルトたちは、二次試験の死の森のサバイバルに臨む。しかし、その途中、伝説の三忍の一人である大蛇丸が突如として現れ、サスケに謎の呪印を刻み込む。試験官のみたらしアンコは、かつての師であった大蛇丸を追撃するが、惜しくも取り逃がす。

その後、二次試験は終了。合格者多数のため、候補者同士による個人戦という形で三次試験の予選が執り行われる。サクラは引き分けにより脱落するが、ナルトとサスケは勝ち上がり、後日行なわれる本戦への進出を決める。

・木ノ葉崩し
中忍試験の予選から1ヶ月後、各国の忍頭や観衆が見守る中、中忍試験本戦が開始される。ナルトは白眼を持つ柔拳使い日向ネジを相手に苦戦を強いられるが、九尾の力を解放し勝利。カカシとの修行を終えたサスケが満を持して登場。砂隠れの我愛羅と対戦する。

カカシから千鳥を伝授されたサスケは我愛羅を相手に善戦するが、その最中、突如として何者かが場内全体に幻術をかける。大蛇丸が“砂隠れ”を巻き込み、中忍試験の隙に乗じて木ノ葉隠れに戦争を仕掛けたのである。三代目火影大蛇丸を封印する一歩手前まで追い詰めるが、力及ばず術のみを封じてこの世を去った。木ノ葉の忍者も死力を尽くして応戦し、何とか敵を撃退。ナルトも人柱力の我愛羅と激突、九尾のチャクラと新術・口寄せの術をもってこれを打ち倒す。

本物の四代目風影が側近と共に腐乱した無残な死体の姿で発見されたことにより、砂隠れもまた大蛇丸に利用されていた事が明らかとなる。結果的に、この戦いで五影の内2人が死亡し、双方の里は甚大な被害を受けてしまうのだった。

・暁の影
数年前、うちは一族を滅ぼし、木ノ葉隠れを抜けたうちはイタチと、霧隠れの抜け忍の干柿鬼鮫の2人が突如として里に現れた。彼らは、かつて大蛇丸も所属していた暁と呼ばれる組織のメンバーで、九尾を宿したナルトを狙っていた。彼らの侵入を察知した猿飛アスマ、夕日紅、カカシが応戦するが、イタチの写輪眼による幻術“月読”を受け、カカシは戦闘不能となる。事態を知ったサスケは、復讐の対象である実兄イタチを追う。

その頃、伝説の三忍の一人、自来也は上層部から火影就任の要請を受けるも、これを固辞し、同じ三忍で初代火影の孫でもある綱手を推薦。修行も兼ねてナルトを同行させ、共に綱手を探す旅に出る。その道中で、イタチと鬼鮫がナルトを狙って来襲。自来也の高等忍術でなんとか退けるが、イタチに単身で挑んだサスケは返り討ちに合い、重傷を負う。

・三竦みの戦い
自来也と共に里を旅立ったナルトは、道中で術の修行に励む。その頃、三代目火影によって両腕を奪われた大蛇丸は術を封じられ、激痛に苦しめられていた。医療忍術のスペシャリストである綱手に両腕を治すよう、部下の薬師カブトと共に交渉を持ちかける。腕が治ったら再び木ノ葉を襲うという大蛇丸綱手は激昂し、要求を退けるが、「最愛の2人を生き返らせる」という大蛇丸の言葉に動揺する。

その直後、自来也とナルトも綱手を発見。ナルトの姿に亡き弟の姿を重ねた綱手は螺旋丸を修得できたら、初代火影の首飾りを譲る」と賭けをする。ナルトは螺旋丸の修得に燃える。その後、綱手大蛇丸の要求を完全に拒絶。そのまま大蛇丸・カブトとの戦闘に突入。自来也も駆けつけ、巨大口寄せ動物3体を巻き込んだ壮絶な三竦みの戦いを繰り広げる。苦戦の末、綱手の渾身の一撃によって大蛇丸を何とか退ける。この戦いで、ナルトはついに螺旋丸を修得する。

・サスケ奪還任務
大蛇丸を退け、綱手が五代目火影に就いたことにより、里は平穏を取り戻そうとしていた。しかし、大蛇丸によって呪印を刻まれたサスケは、己の宿命に苦悩する。そんな中、サスケは大蛇丸の部下である音の五人衆と接触。大蛇丸の元へと誘い込まれる。ナルト、シカマル、チョウジ、キバ、ネジの五人は、サスケを連れ戻すため音の五人衆である君麻呂、多由也、左近、鬼童丸、次郎坊とそれぞれ交戦する。リーや我愛羅たち砂隠れの忍者の助けもあり、重傷を負いながらも全員を倒す。しかし、サスケと戦ったナルトは敗北を喫し、サスケは大蛇丸の元へと行ってしまう。

その後、ナルトは自来也と2年半の修行に出る。

第二部・青年編
・風影奪還任務
第一部の2年半後から始まる。暁が尾獣を手に入れるため行動を開始する。暁のデイダラが、砂隠れの里の風影になった我愛羅を倒し連れ去ろうとした。

暁を追ったカンクロウが、デイダラと共に活動していたサソリのカラクリ人形の毒によって倒され、意識を失ってしまう。その後、砂隠れの里からの緊急の報せを受け、ナルト達カカシ班が砂隠れの里へ向かう。途中砂隠れの里に戻るテマリと合流し、砂隠れの里を目指す。その頃、木ノ葉隠れの里では、ガイ班もカカシ班と同様の任務で派遣されていた。砂隠れの里についたカカシ班は、毒に蝕まれたカンクロウを治療、そして、砂隠れの里の相談役でありサソリの祖母、チヨバアと共に暁のアジトを目指す。

一方ガイ班は、カカシが口寄せした忍犬、パックンと共に川の国にある暁のアジトを目指していた。そして、カカシ班とガイ班は途中、それぞれイタチと鬼鮫(両者ともに偽物)の足止めを食らいながらもアジトに到着。トラップを破り、アジトである洞窟の中に突入する。しかし、突入したナルト、カカシ、サクラ、チヨバアの前には、既に尾獣と引き離されて絶命している我愛羅と、暁のサソリとデイダラしかいなかった。

我愛羅の奪還のためデイダラを追うナルトとカカシ。サクラとチヨバアはサソリと対峙する。祖母と孫による、砂隠れの歴史の中で最強のカラクリによる死闘の末、サクラとチヨバアは苦戦しながらも何とかサソリを倒し、ナルトたちの後を追う。

一方ナルトとカカシは、カカシの万華鏡写輪眼のおかげで我愛羅の遺体の奪還に成功する。しかし、ナルトは尾獣を体内に内包し人柱力として生きる宿命を背負う、自らと同じ境遇である我愛羅の死への怒りを、砂隠れのご意見番であるチヨバアにぶつける。ナルトと出逢い、考えや認識を改めていたチヨバアは、自分の秘術を使い自らの命と引換えに、我愛羅を蘇生させる。目を覚ました我愛羅の周りには、彼を尊敬し敬愛する砂隠れの忍者たちが、己の指導者の救出のために集まっていた。

・天地橋任務
我愛羅奪還を果たしたカカシ班。しかし、万華鏡写輪眼の力の反動でカカシはしばらく動けなくなっていた。代理でカカシ班の隊長に指名されたのは暗部のヤマトと名乗る忍者だった。さらに、サスケの補充として暗部の根から派遣されたサイと名乗る忍者がカカシ班に加わり、サクラがサソリから聞き出した情報で、大蛇丸のもとにいるサソリのスパイと接触することになる。しかし、何かに付けてぶつかるナルトとサイ。そんな状態のまま接触の時を迎え、ヤマトがサソリに変装しスパイと接触する。そのスパイの正体は大蛇丸の右腕のカブトだった。しかし、既にカブトに掛けられたサソリの術は大蛇丸に解かれており、ヤマトは窮地に陥る。ナルトはヤマトを助けるため大蛇丸に挑む。その際に大蛇丸の言葉に触発され、九尾の力が目覚めて大蛇丸を追い詰めていく。その最中、サイは本来自分に与えられた任務のために動き出す。ヤマトは何とか九尾の力を押さえ込み、その最中に、サクラに自分の正体を明かす。ヤマトは大蛇丸により初代火影の遺伝子を組み込まれた実験体で、今の木ノ葉の里で唯一木遁の術を扱え、九尾の力を押さえ込むことのできる存在だった。

ダメージを受けたナルトを回復させたカカシ班は、大蛇丸のアジトに潜入する。そこでサイの全てを知るカカシ班。サイは三代目火影と敵対していたダンゾウの部下で、ダンゾウの命により大蛇丸と結託して、綱手の治める今の木ノ葉を潰そうとしていた。しかし、暗部の真の目的は大蛇丸が次の体にと目を付けていたサスケの暗殺にあった。ところがサスケとの繋がりを守ろうとするナルトとサクラを見て、サイはかつて自分が大切にしていた兄との繋がりを思い出し、ナルトたちのサスケ奪還に協力する。サイはナルトたちより早くサスケと接触し、ナルトとサクラの話をする。サイの元にナルトたちが来た時、ナルトは2年半ぶりにサスケとの再会を果たす。しかし、そこにいたサスケはかつてのサスケとは違っており、ナルトたちを本気で殺しにかかる。ナルトとサイとヤマトは、全くサスケに歯が立たずに敗れていく。その中で、九尾の妖孤はナルトに自分の力を頼るように言う。ナルトがそれを断ろうとした時、ナルトの中にサスケが現れ、九尾の妖孤を一時的に消滅させてナルトの中の力の正体を見極める。そして、全てを終わらせようとした時、大蛇丸がそれを止める。そして、かつての友であるサスケはナルトたちの前から再び消えてしまう。

変わってしまった友と、自分の非力さを痛感したナルトは、再び修行に入る。そこでカカシは、螺旋丸以上の物凄い術をナルトに授けようと特訓させる。

・新たなる刺客
ナルト達が木ノ葉の里に帰還してまもなく、雲隠れの里に新たな暁のメンバーの飛段と角都が現れ、尾獣の二尾を宿した人柱力・二位ユギトを倒し、拘束する。そのまま、彼らは次なるノルマの達成のため、火の国に侵入し、高名な忍寺である火の寺を襲撃し、守護忍十二士の一人、地陸を倒す。また、他国においてはデイダラと新たに暁のメンバーとなったトビがコンビを組み、尾獣の三尾の捕獲にも成功する。

暁が着実にその目的を達成していく中、飛段と角都が火の国に侵入したことを知った五代目火影は、新編成した二十小隊の精鋭達に彼らの抹殺を命じる。しかし、交戦した猿飛アスマは、彼らの術の前に敗れ還らぬ人となる。

師の敵を討つべく、元第十班のメンバーは、アスマの代役のはたけカカシと共に再戦。彼らの連携に苦戦を強いられるが、シカマルは命がけの策で飛段をバラバラにして生き埋めにし、ヤマトを筆頭とする仮の第七班として参戦したナルトは、修行で習得した螺旋丸に風の性質変化を組み合わせた風遁・螺旋手裏剣を使用し角都を戦闘不能に追い込み、カカシが雷切でとどめを刺す。

大蛇丸との決別
飛段と角都との交戦が終わった頃、サスケは大蛇丸の下で修行を重ねていた。しかし、自身が「大蛇丸を越えた」と確信したサスケはついに大蛇丸に凶刃を晒すのであった。大蛇丸を倒しその力を取り込んだサスケは囚われていた水月を引き連れ、更に香燐、重吾を仲間に加え、小隊の名を「蛇」とした。

・それぞれの捜索
木ノ葉と小隊「蛇」はそれぞれイタチの捜索を開始する。ヤマトの小隊はカブトとの戦闘に陥り、取り逃がしてしまう。水月、香燐、重吾と別行動をしている間、サスケはデイダラとトビの襲撃に遭うも、デイダラを自爆に追い込む。「蛇」は木の葉の追跡から逃れ、サスケは(分身の)イタチと遭遇したことでうちはのアジトへ向かうも、水月、香燐、重吾は四尾を一人で仕留めた鬼鮫に足止めを食らう。

自来也は暁のリーダー格の情報を得るため、単独で雨隠れの里へ侵入する。ペインと小南に発見されると、ガマケンさんや師匠のフカサクを口寄せし、仙人モードとなって孤軍奮闘する。激しい戦闘の末、自来也は戦死するが、死に際にペインの正体の情報をフカサクに託す。

ナルトは「蛇」を見つけるも、イタチの分身に遭遇する。その後、木ノ葉の小隊はトビに足止めを食らう。サスケはイタチと戦闘を始め、苦戦するも勝利する。しかし直後にマダラから、うちは一族とイタチの真実を知らされることになった。

・次なる暁の動き
万華鏡写輪眼を手に入れたサスケは水月、香燐、重吾と合流し、小隊の名を「蛇」より「鷹」と改め、暁と手を組み、イタチや一族の真の敵だった故郷、木ノ葉への復讐を決意する。その頃、木ノ葉では自来也の戦死がフカサクから伝えられ、ナルトはフカサクのいる妙木山で修行を開始する。

「鷹」は雲隠れの里へ向かい、八尾の人柱力であるキラービーと戦う。水月、香燐、重吾に助けられながらもサスケは天照でキラービーを生け捕りにし、マダラに引き渡した。このことは雲隠れにも知られ、「鷹」は雲隠れに追われる身となった。暁は八尾の封印を行うが、サスケが生け捕りにしたキラービーは変わり身だったため、失敗に終わった。

・ペインの侵攻
ナルトが妙木山で修行の成果を上げる中、九尾捕獲のため、ペインと小南は木の葉へ襲撃を開始する。容赦無い破壊を行い、次々と里の人や忍達を追い詰め、はたけカカシやシズネ等の歴戦の忍達を殺害する。更に、自らの術で木ノ葉にクレーターを作った。ナルトは蝦蟇から木ノ葉襲撃の報を聞くと、急ぎ帰還し、単独でペインと交戦する。

ナルトは仙人モードを駆使し、九尾暴走の経緯を経てペインを打ち倒し、ペインを遠隔操作していた本体の長門に接触する。ともに自来也を師と仰ぐ弟弟子のナルトに、長門は自らの過去を語り、忍の世界に平和をもたらす術を問う。ナルトは自来也の想いを説く。その想いに応えるように、己が命と引き換えに木ノ葉の忍達を蘇生させ、長門は力尽きた。長門の亡骸を抱いた小南は、長門の遺志に応え、ナルトに協力する旨を伝えた。

・五影と暁
木ノ葉が復興へと動く中、ペイン襲撃の際にチャクラを使い果たして昏睡状態に陥った五代目火影・綱手に代わり、ダンゾウが半ば強引に六代目火影に就任してしまう。

雷影は、キラービー(変わり身)が誘拐されたことに激高し、雲隠れの忍にサスケらの捜索を命令。また、抜け忍のサスケを木ノ葉が止めなかったことが気に入らなかったため、サスケの殺害に同意を求める文書を用意させ、五影を招集する。八尾の捕獲に失敗したことを知ったマダラは、サスケに接触し、急遽「月の眼計画」を打ち出す。

中立国である鉄の国で「五影会談」が開かれたが、暁が会場に侵入し、五影と交戦する。マダラは「月の眼計画」と「第四次忍界大戦の布告」を伝え、姿を消した。最終的に五大国は、雷影を筆頭に忍連合軍を結成することや人柱力の保護拘束を決定した。その後、会議を通じて戦争の準備を進めていった。

会談後、サスケは敵の一人であるダンゾウを殺害し、鷹のメンバーを見限る。そしてナルトはサスケと再会し、サスケの復讐心を知り、サスケとの決着に命を懸けることを決意する。その後、ナルトは回復した綱手の要請で雲隠れの孤島(島亀)で同じ人柱力であるキラービーと共に九尾コントロールの修行をし、新たな力を手に入れる。その際、ナルトの母であるクシナと再会し、16年前の真相を聞くこととなる。また暁の襲撃を受け、鬼鮫を撃破するも、忍連合軍の情報の流出やヤマトの捕縛を許してしまう。一方マダラは、カブトと接触し、協定を結ぶ。そして、雨隠れの里で小南を殺害し、長門の輪廻眼を手に入れ、左目に移植する。その後、カブトの穢土転生で蘇生された忍達や10万体の白ゼツなどの軍隊を揃え、戦争の準備を進めていった。

宿命の闘いの時が迫るナルトとサスケ。月の眼計画の最終段階に動き出す暁、それを阻止しようとする忍五大国。全ての因縁に終止符を打つべく、ついに第四次忍界大戦が開戦。ナルト達の最後の戦いが始まる。

・第四次忍界大戦
暁と忍連合軍との決戦がついに開戦する。カブトが発動した禁術・穢土転生により歴代の強力な忍達が次々に復活を果たし、連合軍の各部隊はそれぞれの戦場で激戦を繰り広げていく。一方、戦争のことを何も知らされていなかったナルトは、キラービーと共に九尾チャクラをコントロールする修行を続けるが、外で起きている戦争に気付き島から脱走する。

そして戦争2日目を迎える中、各戦場では白ゼツ達が連合軍の忍達に次々に成り替わり、混乱が始まっていた。チャクラまでも完全にコピーしてしまうその能力に連合軍は苦戦し互いに疑心暗鬼に陥ってしまう。そんな中、ナルトはビーと共に綱手、そして雷影に認められ戦場へと参戦することになる。その道中に穢土転生で復活したうちはイタチ長門との戦闘に突入するが、イタチの親友であるうちはシスイが残した瞳力の「別天神」の力でイタチはカブトによる呪縛から解かれる。イタチと協力しナルト達は長門の封印に成功、弟のサスケをナルトに託しイタチは穢土転生を阻止するために単身でカブトの元へと向かうのだった。

影分身のナルトが戦場へと散らばり、連合軍を混乱させている白ゼツ達の悪意を感知することで白ゼツ達を撃破、さらに穢土転生で蘇った忍五大国の影の名を持つ忍達も封印、忍連合軍は一気に優位に立つ。しかし、カブトは自身の切り札としてついに本物のうちはマダラを穢土転生で復活させる。復活したマダラは圧倒的な忍術、体術、瞳力を駆使し忍連合を蹂躙する。この最大の危機に連合軍は五影をマダラの元へと転送。五人の影達はナルトに仮面の男との戦いを託しマダラへと立ち向かうのだった。そして、ナルトもビーと共に穢土転生で復活した人柱力達を率いた仮面の男との交戦に突入する。人柱力達の力は非常に強力で、途中カカシとガイが加勢に駆けつけるが、人柱力の尾獣化により次第に追いつめられていく。だが、ナルトはその戦いの中で四尾の尾獣である孫悟空との対話を果たす。対話の中でナルトは九尾の本当の名前が九喇嘛という名であることを知り、同時に尾獣と本気で仲良くなりたいと強い思いを示す。そんなナルトの思いに感化されていった九尾はついにナルトとの初めての共闘を果たす。更にナルトを認め、尾獣と人柱力は自分たちの名前を改めてナルトに明かし、人と尾獣の未来をナルトに託す。彼らの思いを受け取ったナルトは九尾チャクラを完全にコントロールし、人柱力達から尾獣を引き剥がすことに成功する。

戦場が激しさを増す中、ついにイタチの眼を移植したサスケは「永遠の万華鏡写輪眼」を開眼。ナルトとの決着の為に自身を見張っていたオリジナルの白ゼツを殺害し外へと脱出する。だがその道中に穢土転生のイタチと再会し、成り行きでイタチと共闘、穢土転生を操っているカブトとの戦いに突入する。大蛇丸、音の五人衆等様々な忍達の細胞を取り込み、仙人モードの力まで手にしたカブトに二人は苦戦を強いられるが、うちはの禁術である「イザナギ」と対を成す禁術「イザナミ」を発動したイタチは、カブトを永遠に決着がつかない自分達との戦いの無限ループの世界に閉じ込め、穢土転生を止める印を幻術で聞き出す。これによりイタチ自身を含む全ての戦場の穢土転生は解除され、縛られていた死者達の魂は昇天するのだった。そしてイタチはサスケとの別れ際にうちは事件の真相や両親の最期を幻術のなかで見せると、サスケに兄としての精一杯の愛情を伝えてこの世を去った。

穢土転生の術が解除される中、うちはマダラは昇天する直前に穢土転生最大のリスクである「術者との口寄せ契約を解除する印」を結び、この世に留まり続けていた。死なない体、尽きないチャクラ、カブトにより特別な調整をされたことによる木遁などを含めた強力な術を駆使し五影を蹂躙、瀕死の状態に追い込む。そしてナルト達と仮面の男との戦いも佳境を迎えていた。ナルト、ビー、カカシ、ガイの四人は連携プレーで男の仮面を破壊することに成功。だが、その素顔を見たカカシは驚愕する。うちはマダラを偽り、暁の黒幕として暗躍していた仮面の男の正体はかつて、第三次忍界対戦で戦死したはずのカカシの親友であるうちはオビトだった。当時のオビトは死の間際に地下深くで暗躍していたマダラに救出されていた。厳しいリハビリを経て木ノ葉へ戻るはずだったが、オビトの想い人であるチームメイトのリンは霧隠れの里の陰謀に巻き込まれ、彼女が愛していたカカシの手で命を落とすという悲劇が起きてしまう。この光景を目撃したオビトはこの世界に絶望し、マダラが企てた「月の眼計画」に協力することになり、老衰により死を迎えたマダラが再び復活するまでの間、彼の代わりにうちはマダラとして暗躍し続けていた。変貌した親友の姿にカカシは戦意喪失しかけるも、オビトがかつて残した意志を受け継いでいるナルトを守るため、オビトと戦う決意を固める。

五影を戦闘不能にしたマダラはオビトの元へ移動し、残る二体の尾獣・八尾と九尾を回収するために不完全な状態で十尾を復活させることで決着をつけようとする。だが、それと同時に忍連合軍の各部隊が集結、ついに決戦が始まる。連合軍はそれぞれの隠れ里との強力な連携攻撃でマダラ達に挑むが十尾の力は凄まじく、忍連合軍本部が尾獣玉により消滅、更にナルトとヒナタを庇ったネジは二人の目の前で命を落とす。仲間の死とオビトの言葉に動揺を隠せないナルトだったがヒナタや九喇嘛の叱咤を受け再び連合の仲間と共に反撃に出る。 一方サスケはイタチとの共闘を通じて、改めて忍世界、里、忍とは何なのかを知りたいと思うようになる。水月と重吾と再会したサスケはカブトに捕われていたみたらしアンコの呪印から大蛇丸を復活させ、過去の火影達から真実を聞き出す旨を伝える。そんなサスケの心境の変化に触れた大蛇丸は協力することを決め、木ノ葉の里へと一行を誘う。大蛇丸が研究していた方法でかつて屍鬼封尽で死神の腹の中に封印されていた初代から四代目までの四人の火影達の魂を解放し穢土転生で復活させる。初代火影である千手柱間は、サスケに自分とマダラの出会いや木ノ葉創設までの出来事、そしてマダラが里を去り終末の谷での戦いを起こした一連の出来事を全て語る。話を聞き終えたサスケはイタチの生き様を守るために木ノ葉を守ることを決意し、火影達と木ノ葉に捕われていた香燐とも合流し戦場へ向かう。

戦場は激しさを増していき、カカシはオビトと決着を着けるために時空間へと飛ぶ。そんなナルト達の前に歴代火影、サスケが戦場に参戦。サスケはこれからは自分が火影になり自分のやり方で木ノ葉の里や忍世界を変えていくことを宣言する。突然のサスケの変わり様に戸惑うサクラや同期メンバーだったが、ナルトはそんなサスケを冷静に受け入れ第七班が約3年振りに復活を果たす。そして、時空間でのカカシとオビトの激闘はカカシが制するもオビトは「この戦いはお前の勝ちでいい。だが戦争の勝利は譲らない」として時空間から脱出。満身創痍のオビトを見限ったマダラは、好機として彼に自身を復活させるための輪廻転生の術を発動させようとするが、オビトはそれに逆らい自身が十尾の人柱力となる。そしてナルトやサスケと交戦するが、二人と忍連合軍に一尾から八尾までのチャクラを引き抜かれ、戦闘不能となる。

その後、マダラがオビトから外道魔像と輪廻眼を、カカシから写輪眼を奪った。更に、ナルトとサスケの二人を瀕死の状態に追いやる。精神世界で大筒木ハゴロモに会ったナルトとサスケは彼から六道仙術を受け渡される。マダラは甦った二人を退け無限月読を発動させるが、直後に黒ゼツに胸を貫かれ大筒木カグヤ復活の触媒にされてしまう。忍連合軍で術を免れた木ノ葉第七班は真相を知ったオビトとの協力の下、苦戦の末にカグヤと黒ゼツを新たな月に封印することに成功する。マダラは力尽き、歴代火影たちもハゴロモの手により再び浄土へと戻り、全て終わったと思われた中、突如『忍界の革命』を宣言するサスケを止めるべく、ナルトはかつて戦った終末の谷で彼と再び拳を交える。互いの想いをぶつけあいながら戦った二人は和解し、無限月読が解かれたことで長きに渡る戦いに終止符が打たれた。

そして月日は流れ、戦争や災害を乗り越え大発展を遂げた木ノ葉隠れの里には、忍界大戦を生き抜いた忍たちの子供たちがいた。そしてそのうちの一人・ボルトを叱りつけていたのは、父親に、そして七代目火影になったナルトだった。

 

4、FAIRY TAIL


 


FAIRY TAIL』は、真島ヒロによる日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)において2006年35号から連載中。2009年10月から2013年3月までテレビアニメが放送され、2014年4月5日から2016年3月26日まで第2期が放送された。

元々のアイディアは「乗り物に弱い少年が様々なものを届ける運び屋として成長していく」というものであったが、そこから「様々な仕事を請け負う魔法使い」というアイデアに派生し、連載案を読切として発表した『MP(マジックパーティー)』の一部設定を引き継いだ作品となった。主人公ナツは初期の段階では読切の『FAIRY TALE』の主人公と同一デザインの予定であり、その後、主人公を人間にするに当たって角が取られ、幾多の髪型と服装のデザイン変更を行い現在のナツが完成した。また、13巻以降にはカバーを外すと設定資料や没カットなどが描かれている。前作『RAVE』同様、単行本にキャラクターのプロフィールはあるが、身長や体重などの設定はない。

あらすじ
世界中に幾多も存在する魔導士ギルド。そこは、魔導士達に仕事の仲介などをする組合組織である。立派な魔導士を目指す少女ルーシィは、ひょんなことから火を食べ火を吐き火を纏う滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)ナツと喋る青い猫ハッピーと出会い、彼の所属するギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に加入する。しかしそこは、ルーシィの想像を超えた荒くれ者が集まるギルドだった。問題児だらけの「妖精の尻尾」だが、ナツとルーシィはチームを組んで順調に依頼をこなして行き、次第に魔導士としても成長していく。

・鉄の森編
闇ギルド「鉄の森(アイゼンヴァルト)」が呪歌(ララバイ)を使って各ギルドマスターの暗殺を企んでいることを知り、ナツ達は「妖精の尻尾」最強の女魔導士であり妖精女王(ティターニア)の異名を持つエルザや氷の造形魔導士グレイと共にその阻止に向かう。

・ガルナ島編
ナツとハッピーがギルドから勝手に持ち出したS級クエストにより、ガルナ島に行くことになったルーシィ。そこに彼らを止めに来たグレイも成り行きで同行することになり、そこで突如紫色の月により悪魔に変貌した村人達の呪いを解いてほしいという依頼を受けることになる。しかし、島には月の雫(ムーンドリップ)によりグレイと因縁のある悪魔デリオラを復活させようと企む彼の兄弟子リオンがいた。
・幽鬼の支配者編
ガルナ島から帰還したナツ達は、ギルドが「幽鬼の支配者(ファントムロード)」に所属する鉄の滅竜魔導士ガジルによって壊滅状態になった姿を目の当たりにする。それに加え、仲間たちを傷つけられた怒りからナツ達は「幽鬼の支配者」との全面抗争を起こすが、「幽鬼の支配者」のマスターであるジョゼの本当の目的はハートフィリア財閥の令嬢であるルーシィだった。
・バトル・オブ・フェアリーテイル編
楽園の塔の事件が終わった後、ナツ達を待っていたのは改修されたギルドと新たに仲間として加わった元「幽鬼の支配者」のガジルとジュビアの姿だった。しかし、「妖精の尻尾」マスターマカロフの実孫であるラクサスが現状にしびれを切らし、配下の「雷神衆」と共にギルド最強を決める「バトル・オブ・フェアリーテイル」を開催する。
ニルヴァーナ
バラム同盟の一角である闇ギルド「六魔将軍(オラシオンセイス)」を壊滅させるため、ナツ達は一夜をはじめとする「青い天馬(ブルーペガサス)」、聖十大魔道の一人ジュラや改心したリオンをはじめとする「蛇姫の鱗(ラミアスケイル)」、天空の滅竜魔導士ウェンディやハッピーと似た白い猫シャルルが所属する「化猫の宿(ケット・シェルター)」の3つのギルドと共に「連合」を組むことになる。「六魔将軍」はワース樹海に封印された光と闇を入れ替える超反転魔法ニルヴァーナを手に入れて光の世界の崩壊を目論み、彼らの元には楽園の塔の件で生死不明になっていたジェラールの姿もあった。
・エドラス編
「六魔将軍」の目論見を阻止したナツ達だが、戦いの後にジェラールは評議院に逮捕され、「化猫の宿」を失い行き場を失ったウェンディらは「妖精の尻尾」に迎え入れられる。しかし、ギルドはナツ、ハッピー、ウェンディ、シャルルを除きマグノリアと共に突如消滅してしまう。その原因がエクシードであるハッピーとシャルルの故郷・別世界エドラスにあることを知り、ナツ達は仲間を取り戻すためエドラスへ向かう。
・天狼島編
ナツたちがエドラスから帰還してしばらく経った後、S級魔導士昇格試験が開かれ、ナツを初めとする8人の参加者が選ばれる。参加者の一人であるカナはある事情からS級魔導士を目指していることをルーシィに明かし、ルーシィもカナをS級魔導士にするためパートナーとして参加することを決める。しかし、試験会場である「妖精の尻尾」の聖地天狼島に何故かナツのことを知る伝説の黒魔導士ゼレフと、彼を狙うバラム同盟の一角「悪魔の心臓(グリモアハート)」が現れる。
・大魔闘演武編
突如襲撃してきた漆黒の竜アクノロギアによって天狼島は消滅し、ナツ達が行方不明になってから7年の年月が経ったX791年、「妖精の尻尾」は主力メンバーを失って弱体化していた。だが、ナツ達は初代「妖精の尻尾」マスターメイビスが発動した「妖精の球」で歳を取ることなく生存しギルドに復帰する。その後、フィオーレ一のギルドを決める大魔闘演武が開かれることを知ったナツ達は「妖精の尻尾」の名声を取り戻すため参加を決める。祭までの3ヶ月の間に7年のブランクを取り戻すため各地で修行に励むが、ナツ達はその最中でウルティア達の手引きで脱獄したジェラールが結成した独立ギルド「魔女の罪(クリムソルシエール)」から毎年大魔闘演武で感じる「ゼレフに似た魔力」の調査を依頼される。大魔闘演武には「青い天馬」や「蛇姫の鱗」をはじめ、「四つ首の番犬(クワトロケルベロス)」「人魚の踵(マーメイドヒール)」「大鴉の尻尾(レイヴンテイル)」、そして二人の滅竜魔導士スティングとローグを有する現フィオーレ最強のギルド「剣咬の虎(セイバートゥース)」が参加する。さらには祭を開催しているフィオーレ王国が裏で建造しているエクリプスやゼレフ、竜といった様々な因縁が絡み合った事態へと発展していく。
・冥府の門編
大魔闘演武に優勝してかつての名声を取り戻した「妖精の尻尾」には、仕事の依頼が殺到していた。そんな中、ナツとグレイに聖十大魔道でイシュガルの四天王の一人であるウォーロッドから凍りついた巨人達が住む太陽の村を救ってほしいという依頼が入る。太陽の村の氷を溶かすことに成功したナツ達は、そこで大魔闘演武後のエクリプス騒動で共闘した炎竜アトラスフレイムと再会し、彼から氷の滅悪魔導士(デビルスレイヤー)の存在とゼレフ書最凶最悪の悪魔ENDのことを知る。その後、評議院がゼレフ書の悪魔で構成されたバラム同盟の一角「冥府の門(タルタロス)」に襲撃され、現評議員はおろか元評議員も狙われる事態になってしまう。それに伴い、ラクサスや「雷神衆」も「冥府の門」の襲撃に巻き込まれて重傷を負ってしまい、仇を討つためにナツ達は「冥府の門」との戦いに挑む。その最中で「冥府の門」の目的が評議院が保有する兵器フェイスの封印を解いて大陸中の魔力を消滅させることだと知り、ギルド同士の抗争から魔導士の存亡をかけた戦いに突入する。
・「妖精の尻尾」復活編
「冥府の門」との戦いが終わった後、ナツはイグニールとの誓いによりさらに強くなるためハッピーと共に1年間の修行の旅に出るが、同時にマカロフから「妖精の尻尾」解散命令が下される。「妖精の尻尾」の解散から1年後のX792年、ルーシィは週刊ソーサラーの見習い編集者として働いていたが、その年の大魔闘演武でナツやハッピーと再会し、「妖精の尻尾」復活のための仲間探しの旅に出る。マーガレットの街で「蛇姫の鱗」に所属していたウェンディやシャルルと合流した後、アメフラシ村で暮らしていたジュビアからグレイが失踪したことを聞き、「剣咬の虎」で彼が所属していると思われるゼレフを信仰する「黒魔術教団(アヴァタール)」の存在を突き止める。
アルバレス帝国編
「黒魔術教団」壊滅後、かつてのメンバーが集結し再び「妖精の尻尾」が結成される。ギルド復興中の最中、ナツ達は長年評議院に潜入していたメストから「マカロフを助けてほしい」と頼まれ、彼からマカロフがギルドを解散した理由が「妖精の尻尾」の最高機密であるルーメン・イストワールを狙うアルバレス帝国から自分達を守るためと知る。同時に評議院再結成の時間稼ぎのための交渉でマカロフアルバレス帝国皇帝スプリガンに会いにアルバレスに渡ったことを聞かされ、ナツ達はマカロフ救出のためにアルバレスに潜入することを決意する。一方マカロフスプリガンと対面するが、その正体はナツとの因縁深き黒魔導士ゼレフだった。潜入の末、マカロフの奪還に成功したナツ達はギルドに帰還し「妖精の尻尾」は完全復活を遂げる。これから侵攻してくるであろうアルバレスに向けて戦うことを決意するが、そこでメイビスが自身とゼレフとの関係、それが切っ掛けで生まれたルーメン・イストワールの正体である秘匿大魔法「妖精の心臓(フェアリーハート)」の秘密を語り始める。さらには双方の戦いを感じ取ったアクノロギアも動き出し、ナツとゼレフ、そしてメイビス、「妖精の尻尾」のメンバー、アクノロギア、様々な想いが交錯して400年前に起こった最終決戦である竜王祭が再び始まろうとしていた。